長女は現在小学5年生で3年生の途中から通信教育のZ会の中学受験コースを続けています。
まだ受験までは2年くらいあるので、夏期講習や冬期講習にはどこかのタイミングで入れてみようかなと思っていますが、今のところ通塾はせずにZ会メインで勉強して中学受験に挑戦してもらおうかなと思っています。
でも、中学受験を目指すなら塾に通って毎日のように遅くまで勉強するのが一般的ですよね?
僕自身も25年くらい前に中学受験をした身で、当時は四谷大塚系の進学塾に通い、最終的には当時の四谷大塚の偏差値60くらいの私立中学に進学したわけなのですが、中学受験を経験した身として思うのは塾は必ずしも必要ではないということ。
この記事では中学受験を目指すにあたって塾に通うべきなのか、通信教育でもチャレンジできるものなのかという切り口でまとめています。
すでに塾に通っている人やこれから通う予定の人にも参考になると思うので、ぜひ読んでいってくださいね。
- 中学受験をするには大手の進学塾に通わないといけないのかな?
- Z会の中学受験コースって本当に役に立つの?
- 受験は親子で二人三脚ってよく聞くけど、実際どうなの?
こんにちは、3姉妹の父のくじら(@kujira_525)です!
自分の中学受験の経験をベースに子どもたちには “塾無し中学受験”にチャレンジしてもらっています。
中学受験をするなら塾に通うのは必須って本当?
中学受験といえば、通塾は当たり前。
大手の進学塾に毎日のように弁当持参で遅くまで通い詰め、夏期講習に冬期講習、最後の締めに正月特訓コースにも参加して中学受験を迎える。場合によってはオプションの〇〇対策講座みたいなのも受ける。
こんなイメージってありませんか?
塾に通っている、たぶんこんな感じでイメージであっていると思うんですが、中学受験って本当にここまでやらなければいけないの?というのが、今回の記事のポイントです。
大学受験だったら、予備校に通う人もいれば自力で大学受験に望む人だっているのに、なんで中学受験は塾通い1択っぽい雰囲気があるのか。
これの答えはたぶん1つで、中学受験は1度きりしかチャンスが無いからで、この1回のためにできることは全部やりたいからこうなるのだろうなと僕は考えています。
これはたしかにそうだなと思うのですが、授業量が多ければ学力がうなぎのぼりに上がって志望校に受かるわけではないとも思います。
わが家の長女は現在5年生で通信教育のZ会を使って中学受験向けの勉強をしていますが、このやり方でもしっかりやれば中学受験を成功させることはできると思っています。
その理由はいくつかあるので、トピックごとにまとめていきますね。
塾に行けば先生たちがしっかりサポートしてくれるでしょ?
まず1つ目のトピックは『塾に行けば、塾の先生がしっかり勉強を教えてくれて成績が上がるようにサポートしてくれるのでは?』という話。
これは自分の経験からすると半分アタリで半分ハズレかなと思います。
アタリだと思うのはそのままなのですが、進学塾の先生は中学受験に向けて毎年毎年教えているためノウハウがあり、「ここはテストによく出るから覚えておいたほうが良い」「この問題はこうやって解くと簡単だ」と中学受験に役立つ情報や効果的な勉強方法を教えてくれます。
そういう意味で、進学塾に通うと塾の先生はしっかり勉強を教えてくれると言えます。
逆にハズレだなと思うのは、いくら先生たちがしっかり教えてくれても、授業を受ける生徒たちがその話を聞き、家に帰ってがっつり復習をし、習ったことを自分のものにして初めて成績につながるということ。(1回話を聞けば覚えられる天才は除く)
塾に通っていれば成績が上がるわけではなく、塾に通っていてもそれ以外の場所で生徒本人の努力がなければ成績は上がりません。
また、先生によっても授業内容はどうであれ授業の雰囲気が合う/合わないという問題は発生し、塾に通っていても「授業がよくわからない」という状況になることもあったなぁと、過去の経験からは思います。
こうなると、結局自分で教科書を読み直して勉強することになるので、やっぱり本人の努力次第だし、塾なら安心という話ともズレてきます。
「でも、ついていけなくなったらサポートしてくれるでしょ?」
こう思うかもしれませんが、塾の学習進度はめちゃめちゃ早いのでできない子を待ってはくれないし、多少はわからないことを授業時間外に聞いても教えてくれることもあっても、基本は授業分の料金しか払っていないわけなので、個別授業を受講することを勧められる等がパターンかなと思います。(塾も慈善事業ではないですから)
この辺りのサポートは塾の方針によっては手厚くやってくれるパターンもあるかもしれないので塾選びの際には確認するのがいいと思います。
とは言え、授業についていけなくなった時にも諦めずにしがみついていける生徒の姿勢が重要なことには代わりないので、塾だから安心というわけではないのです。
- 塾は中学受験の勉強に役立つノウハウをしっかり教えてくれる
- でも、それを身に着けられるかどうかは生徒次第
- 授業についていけない場合のサポートは期待しすぎない(本人の努力が重要)
中学受験ってよくわからないから、塾に入ればいろいろ教えてくれるでしょ?
2つ目のトピックは『中学受験のことがよくわからないので、塾に頼りたい』という話です。
たしかに中学受験や小学受験ってみんながみんな経験していることではないので、親としてもよくわからないって気持ちもよくわかります。
もちろん進学塾に通えば、先生たちは親にもいろいろな情報を提供してくれるし、志望校選びにも相談に乗ってくれると思うので、この点は塾のメリットだと思います。
ただ、自分が中学受験の経験を踏まえると「中学受験ってそんなに知らなければいけないことってあるのかな?」と思うところも多々あります。
例えば、5年生/6年生あたりの勉強方法とかでしょうか?
塾のカリキュラムによるので一概には言えないと思いますが、基本的には6年生の夏休み頃までには普通の授業が完了し、それ以降はこれまでの学習の総復習や志望校対策をしていく流れになるのが一般的かなと思います。
でも、こんな話って塾のパンフレットなどもらってくればすぐにわかることですし、6年生前半までにしっかり基礎を固めておくことが重要だってことくらいは誰でもわかることじゃないかな思います。
他には志望校の選び方とかでしょうか?
塾に通えば、今の成績ならこの辺りの学校なら合格できる、あるいはもっと頑張らなければいけないという話はしてくれると思いますが、それは模試の結果を見れば誰でもわかる話です。
それに塾としてはあくまで偏差値などがベースになってこの辺狙ってみてはどうか?という提案はあるかもしれませんが、その学校の校風や進学先、子供に合った学校かどうかなどは学校説明会などに参加して親や本人が見定めるべきところだと思います。
この辺りの内容で塾に頼りたいと思っているのは「初めて賃貸で家を借りようと思うけど、よくわからないから不動産屋がここがいいと言うので決めました」って言うのに似ているかもしれません。
スーモを使えばいろいろ自分でも調べられるし、内見して自分に合いそうか判断して住む家を決めることだってできますが、この場合の不動産屋は契約のためだけに必要な存在と言えるかもしれません。
今どきネットで調べれば中学受験の勉強方法や志望校の選び方、学校の雰囲気や試験の傾向だって見つかるので、塾もこの観点では不動産屋と同じです。
主体的に情報を集めるために塾を使うのはありですが、完全に受け身になって塾に任せようとするのは子供の人生を左右する中学受験においてはいい方法とは言えないと僕は考えます。
- 塾は中学受験のことをいろいろ教えてくれるし、相談にものってくれる
- でも、親だって調べようと思えばいくらでも方法はある
- 中学受験の進め方を決めるのは、最後はやっぱり自分たちであるべき
塾なら他の生徒と切磋琢磨できて安心でしょ?
3つ目のトピックは『塾なら他の生徒とライバル関係になったり、クラスの上下システムもあったりで切磋琢磨できるでしょ?』の話。
中学受験ってやっぱりかなり勉強しなければいけないので、一緒に頑張っている仲間がいるというのは心強いし、時にはライバルになってテストの点数を競い合ったり、わからないところを教え合ったりできるのは塾の良いところだと思います。
ただこれって「良い方に働けば…」ってことなんですよね。
「次は〇〇くんに勝ちたい!」「Sクラスに上がれたぞ!」っていうのがモチベーションになるタイプの子供なら塾はとてもいい環境だと思います。
でも、逆に「〇〇くんは頭良すぎて勝てないよ…」「Bクラスに落ちてしまった…」とネガティブな影響がでる場合もあるし、そもそも「私は私、人は人」というタイプの子だと切磋琢磨効果は期待できません。
中学受験に対する本人のモチベーションについては塾通いにしろ通信にしろつきまとう問題ではあって、どちらだから良いというものではないのですが、だからこそ塾なら安心という考えは少し違うと思います。
また、切磋琢磨できる子であったとしても最後は志望校に合格できるかどうかが大事なので、5年生の途中あたりからは周りの成績はあまり気にしなくなってきて、模試を受けても第一志望校の合否判定にフォーカスがいくようになるというのが僕の経験則です。
小学校3年生/4年生くらいまでで競争心が強い、負けん気が強い子なら塾通いはいい効果が見込めるかもしれませんが、5年生以降はそこまで関係なくなってくる可能性が高いのでは?というのが僕の意見です。
ちなみに、塾に通っていなくても、四谷大塚の全国小学生統一テストや合不合判定テスト、日能研の全国公開模試や合格判定テスト、サピックスの志望校判定オープンなどの公開テストは受験可能です。
なので、テストの結果で全体のうち何位だったかとか偏差値がどれくらいだったかというのを測ることは塾に通っていなくても可能ですし、この結果にモチベーションを見出すこともできますよ。
- 塾通いは切磋琢磨する環境としては申し分ない
- でも、本人の性格や成績によってはネガティブな影響が出る場合もある
- 受験が近づくとライバルは自分自身になっていく
まとめ : 塾だから安心ではないし、必ずしも塾に通う必要はない
ここまで読んでくれた方々なら、中学受験において塾通いはメリットもあれば、必ずしもメリットにならない場合もあるということを感じ取っていただけたのではないかなと思います。
中学受験は塾に通ったって志望校に落ちることはあるし、塾に通ったって進め方や受験校を最後に決めるのは自分になります。
たぶんこの記事を読んでくれているのは塾に通うべきなのか悩んでいる方だと思うのですが、例えばうちの長女が受講しているZ会の中学受験コースは、中学受験経験者の僕が見る限りこんな特徴があると感じています。
- 授業の内容やカリキュラムは申し分なく、難関校対策にも通用する内容になっている (最難関は厳しい)
- Z会受講生のテストは5年生以降は月に2回、まとめテストは年2回あり、成績ベースのモチベーションは保ちやすい
- 自分のペースで進められるし、授業はいつでも見直しできる
- 中学受験関連のトピック(受験体験記、勉強の進め方、難関校の過去問)を頻繁に配信してくれる
上記の通り、この記事で書いたような親が塾に期待していることは、通信教育のZ会でもかなりサポートされているので、あとは本人と親のやる気さえあれば塾に通わずとも中学受験に挑戦できるというのが僕の今の考え方です。
もし塾の費用や習い事との兼ね合いで塾通いを悩んでいるなら、通信教育で中学受験にチャレンジしてみるという選択肢もあると思うので、気になった方は資料請求だけでもしてみて実際のカリキュラムなどを確認してみてくださいね。
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